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日記: シングルマザーあれから15年・・。バイオリニストの親友からのメッセージ

先日、3カ月ぶりに実家に帰りました。

1ヶ月程前に

幼稚園からの親友より

「○○日、ミニコンサートやるんだけど・・。来てほしいな」とメールが届いた。

「ギョギョ・・。珍しいこと。コンサートに来て欲しい!なんて・・」

彼女は バイオリニスト。

 

 

15年ほど前の寒い冬の夜。

下の子を背に、上の子の手を引いて、あてもなく家を出た彼女。

ひたすら毎日働いてた。

でも、楽しそうだった。

どんなときも前向きで明るく、涙もろい彼女。

たっくさんのお友達が彼女を頼って来てた。

 

数年前、家を建てた。

彼女が憧れた自分のお家。

引っ越しのお手伝いに行ったとき、彼女が言った。

「わたしの家、どうよ? なんかあったらいつでも泊まらせてあげるわ!」って。

自慢そうな顔がたまらなく可愛かった・・。

 

音大を出た彼女。

15年前、シングルマザーになって・・。

人前でバイオリンを弾くことはなくなった・・。

それでも、私の人生の節目だけは 弾いてくれていた。

 

 

今、多くの人前でバイオリンを弾く姿を見るのは、緊張する。

彼女を応援してくれる仲間の皆さんにお花をいっぱい持って 行った。

 

 

色んな出来事があって、どんな辛い時も

人から何かをしてほしい。してもらいたい。と言ったことはない。

いつも、何かをしてあげたい。私にできることはしたい。

見返りを期待しない彼女。

 

コンサート会場には、そんな彼女を応援してくれる人たちがいっぱいだった。

嬉しかった。

 

コンサート最後に、彼女のソロ。

彼女がマイクを手にした。

そして、私をじっと見た。

「親しいからこそ、恥ずかしくて言葉にできないことがある。

だから、今日は伝えたい・・」

 

いきものがかりの

『ありがとう』だった・・。

 

涙が止まらなかった。

 

そして、今度は私が

彼女を支えてくださる 皆さんに

「ありがとう」とお花を渡した・・。

 

コンサートが終わって

いつも通りに車に乗っている 私と彼女。

そこに、特別な言葉はなかった。

いつも通りだった。

 

大好きな彼女と

大好きな彼女を支えてくれる皆さんに

感謝の気持ちでいっぱいの一日でした。

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